電気工事では配線が不可欠です。
配線には電線管を使って配管し、電気工事士は設置する場所や使い勝手を考えて適切な電線管を選択する必要があります。
この記事では、電線管のなかでもねじなし電線管(E管)について解説します。
電気工事において配管は電線を見えなくして見た目を良くする役割があるだけでなく、重要な目的の1つとして電線を保護する役割を持っています。
また、一度配管しておくと電線の追加が発生したときに電気工事が容易になります。
配管に使用する電線管には大きく鋼製電線管と合成樹脂製電線管の2つに分かれます。
電気工事士は電気工事を行う場所や設置する側の素材なども考慮しながら慎重に電線管を選ぶ必要があります。
ねじなし電線管(E管)は、鋼製電線管のうち、ねじがない電線管のことです。
ねじ切りができないため、ねじなし電線管と呼ばれています。
また、ねじ溝がない分、薄鋼電線管よりも多めの電線を入線することが可能です。
ねじなし電線管は薄鋼電線管(C管)よりもさらに肉薄で、1.2mm程度まで薄く作られています。
軽量のため施工しやすいという利点もあり、軽さと強度を兼ね備えているため、C管と同様に広く使われています。
E管は薄く軽量で施工性が高いというメリットはありますが、強度に劣るため、曲げ加工の際に電線管がつぶれる恐れがあり、曲げ加工が必要な場合は取り扱いに注意が必要です。
配管箇所としては、圧鋼電線管と比較して対候性や耐久性に劣るため、主に屋内や天井裏などの配管に使用されています。
ねじが配管の端部に切られていないので、電気工事で配管同士を接続する際には「ねじなしカップリング」を使用します。
また、コネクタやノーマルベンド等もねじなし専用の部材を選ぶ必要があります。
金属製の電線管を使用した配管工事は、金属管を使用するため頑丈な配管となりますが、コストが高くなる施工方式でもあります。
金属管を曲げる場合にはベンダーを使用する必要があり、ベンダーを使った施工にも電気工事士の熟練性が求められます。
電気工事で使う電線管のうち、ねじなし電線管(E管)について解説しました。
鋼製電線管のうち、ねじなし電線管は肉薄のため、その分入線できる電線が多く、屋内の配管に使用される電線管です。
電線管にはそれぞれ特徴がありますので、電気工事士は現場や施工内容に適した電線管や部材を選ぶ必要があります。
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