電気は必要な場所だけに流れるようにしなければなりません。
ほかの場所に漏れてしまうと、漏電や火災などが発生する可能性があります。
そのため、導体を被覆などの絶縁物で覆ってその中だけに電気が流れるようにします。
しかし、絶縁物の劣化や電気工事の不備によって電気が外に漏れ出して大事故に繋がるおそれがあるため、定期点検や電気工事の際に絶縁抵抗値を測定することが必要です。
今回は、絶縁抵抗測定の必要性や測定の方法をご紹介します。
電気工事で絶縁抵抗の測定を忘れてはならない理由は以下の2つです。
電気工事の作業のなかでは、被覆が割けて導体がむき出しになったり、電線の誤接続により、本来流れてはいけない場所に電気が流れて漏電や火災が発生してしまうおそれがあります。
このようなことがないように絶縁抵抗を測定することで、漏電を発見でき、安全を確保できます。
絶縁破壊とは、絶縁被覆の劣化などにより、漏電や短絡を引き起こすことです。
絶縁抵抗計で高電圧をかけて電路に絶縁破壊が起きていないかを確認できます。
絶縁抵抗計とは、電気設備機器の絶縁状態をチェックする電気工事士必携の計測器です。
絶縁抵抗計はその数値によってどの程度絶縁しているかを示します。
絶縁抵抗が高ければ絶縁性が高いことを示す一方で、絶縁抵抗が低いと安全性が低いことを示し、何らかの対策を講じる必要があります。
抵抗値を求める仕組みは、電流が流れていない被測定物に25V~2,000Vの直流電圧を加えることで電流を計測することです。
絶縁抵抗計には表示形式にアナログとデジタルの2種類があり、また、低電圧用と高電圧用が存在します。
絶縁抵抗測定の方法は以下の流れで行います。
測定前に絶縁抵抗計のバッテリーをチェックします。
ゼロ確認とは、絶縁抵抗計が正確に作動するかの確認作業です。
ラインテストリードとアーステストリードを短絡させた状態で「0MΩ」になるかを確認します。
測定は必ず無電圧状態(停電状態)で行います。
ブレーカーを測定するときはブレーカーを遮断し、検知器で電線の停電状態を確認します。
対象部分にリード線を当て、絶縁抵抗値を測定します。
絶縁抵抗測定を実施することにより、電気工事で絶縁不良が発生していないかを確認できます。
また、経年劣化による漏電の発生を早期発見するためにも定期的に絶縁抵抗値を測定し、安全性を確保する必要があります。
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