コンセントの増設工事は電気工事では良く行われる配線工事です。
この記事ではこれから電気工事士を目指す方が知っておきたいコンセント増設工事の基礎知識をご紹介します。
コンセントやスイッチなどの増設工事は電気工事士の資格が必要なため、DIYで行うことができません。
知識のない人が配線工事を行うと大きな事故につながるおそれがあります。
電気の専門知識を基礎から学んだ電気工事士が施工しますので、DIYを希望するお客様に対しても十分な説明をする必要があります。
コンセントを増設する手順は一般的に以下のような流れとなります。
現場や施工方法によってやり方は変わりますが、電気工事の基礎知識として覚えておくと良いでしょう。
電気工事では工事の前にブレーカーを落とします。
工事する部分のブレーカーのみを落とせば良いのですが、落とした場所が該当の回路かしっかりと確認する必要があります。
作業前にテスターを使い、電気が流れていないか確認してから作業に入ります。
現在付いているコンセントを外します。
コンセントカバーを外し、中にあるプレートを取り外し、配線ごと本体を壁の手前に出しておきます。
コンセントを増設したい場所に穴を開けます。
のこぎりなど壁を切る道具を使い寸法通りにカットします。
元々のコンセントと新しく開けた穴に電線を通して配線します。
この工程で、壁内に障害物があると電線を通せなくなってしまいますので、事前に配線ルートの確認が必要です。
コンセントの裏側に電線を差し込みます。
穴の下にWと書いてある穴に白い電線を、何も書いていない穴には黒い電線を差し込みます。
電線の露出部分が見えなくなり、軽く引っ張っても抜けないようにしっかりと差し込みます。
このとき、渡り配線で配線するケースが多いです。
コンセントボックスを穴の中に設置し、コンセント本体とボックスをビスで固定します。
最後にコンセントカバーをかぶせて完了です。
コンセント増設と一口に言っても配線方法はさまざまです。
ご紹介した以外の方法もたくさんあり、電気工事は現場で判断しなければならないこともあります。
お客様に安全で便利に電気を使っていただくために、施工方法の基礎を頭に入れてから現場で電気工事をする習慣をつけておくと安心です。
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