使用用途によって異なるコンセント増設の電気工事の種類

コンセント増設工事は電気工事士が請け負う工事の中でも特に多い工事です。

単純にコンセントの差込口を増やしたいというケースだけでなく、IHヒーターやエアコン、浴室乾燥機の新規設置に伴う専用回線の増設が必要になったり、屋外配線が必要になる場合もあります。

この記事では、コンセント増設工事の種類をご紹介します。

コンセントの増設工事の種類

コンセント増設の電気工事にはいくつかのパターンがあり、お客さまの要望に応じて電気工事士が施工します。

必要な家電や電気機器に合ったコンセントを設置することが求められます。

コンセントの差込口を増やす工事

既存のコンセントの差込口を増やすシンプルな電気工事です。

例えば2口コンセントでは差込口が足りない場合に3口コンセントに増設します。

配線を分岐してコンセントを増設する

コンセントを新しい場所に設置する際に、元々ある配線から分岐させてコンセントを設置する方法です。

配線から分岐させて差込口を増やすだけなので使用できる電力量は変わらないものの、コンセントが届かないというストレスを解消できます。

200V用のコンセントの増設

エアコンやIHクッキングヒーターなど、200Vの電気機器を使用したい場合、ブレーカーから専用の電源を引く必要があります。

ブレーカーに空きがあれば専用回路を増設します。

ブレーカーに空きがない場合はブレーカーの増設工事が必要です。

アンテナコンセントの増設

テレビを視聴する場合、アンテナコンセントが必要です。
寝室でテレビを観たい、という場合など、アンテナコンセントがない部屋に増設する工事です。

屋外専用コンセントの設置

庭でバーベキューをしたい、駐車スペースで車の掃除をしたい、など、屋外でコンセントが必要な場合もあります。

その場合、屋外用のコンセントの取り付け工事を行います。

屋外用コンセントは屋外でも浸水などの影響を受けにくいつくりになっています。

増設工事の際はブレーカーからの専用回路の設置が必要です。

EVコンセントの設置

最近ニーズが高まっているのがEVコンセントの増設工事です。

電気自動車を新たに購入した場合、コンセントが必要になります。

要望に合わせた工事が必要

コンセント増設工事にはいくつかの種類があります。

単純なコンセントの差込口を増やす工事を依頼されたとしても、電気使用量の大きい電気製品を使う予定があるかもしれません。

電気工事士は事前にコンセントの用途をしっかりヒアリングし、適切な電気工事を提案することが求められます。