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「契約アンペア」を見直して電気代削減を!

2020/03/13

 

「月々支払う電気料金をもっと安くしたい」「電気の使用を控えているのになかなか電気代が安くならない…」そんなときは、『契約アンペア数』を見直してみましょう。料金明細に記載されている電気の契約アンペア数は、電気代の基本料金に大きく影響する重要な部分です。日常生活で同時に使用する家電製品が少ないときは、契約アンペアを下げることで電気代をぐっと抑えることができるかもしれません。

今回は、契約アンペア、電気料金を安く済ませるコツについて簡単にご紹介致します。

 

~アンペア数の目安を求める~

電気の契約アンペア数とは、そのご家庭で同時に使用できる電力の総量を表す単位です。たとえば30アンペア(A)で契約しているご家庭の場合、一度に併用する家電の消費電力の合計が30Aを下回っている必要があり、超過するとブレーカーが切れるなどして電気が使えなくなってしまいます。

具体的な例として、電子レンジの消費電力が約15Aで電気ドライヤーは12Aだと言われています。この二つを同時に使用すると合計消費電力は27Aなので、契約アンペア数が30Aのご家庭では、3A以上消費する家電を更に併用するとブレーカーが切れてしまいます。掃除機が10A程度なので、電子レンジとドライヤーと掃除機は同時に使用できないということになります。

ここまで書くと、「この3つはともに常時稼働させるわけではないので時間を分けて使えば問題ない」と思いがちですが、実際は更に照明やテレビ、冷蔵庫や空調器具など、長時間稼働させておくような家電の消費電力もプラスされることになります。明るい部屋でこたつに入りつつテレビを見て、ちょっと飲み物を温めようと電子レンジを稼働させたらブレーカーが切れてしまった…なんてことも珍しくはありません。

したがって、生活のためにはある程度余裕をもったアンペア数で契約をしておく必要がありますが、逆に30Aしか使わないのに50Aで契約していたら、20A分が無駄になってしまいます。基本的に契約アンペアが大きいほど電気代の基本料金は高くなる傾向にあるので、自分の生活スタイルに合わせた必要最小限のアンペア数で契約することが電気代を抑えるうえで重要となります。

 

~契約アンペア数の決め方~

では、自分にとって最適な契約アンペア数はなにを目安で考えればいいのでしょうか。考え方としては、『ベースの家電』と『ピークの家電』に分けて見るとわかりやすいかもしれません。

ベースの家電とは、照明器具や空調類、冷蔵庫など日常の中で常に点けっぱなしにしておく家電です。テレビやラジオを日常的に視聴する方はそれらを常時稼働に含めてもよいかと思われます。

逆にピークの家電は、料理や掃除など特定の作業にのみ使う、一時的に稼働させる家電です。電子レンジや掃除機、電気ケトルやドライヤーなどがこれに当たります。

ベースの家電は使用する全てを合算して消費アンペア数を割り出します。例えば照明(1A)が二つ、エアコン(7A)が一台、冷蔵庫(3A)、テレビ(2A)を常時使っている家庭であれば、ベースの家電の消費電力は合計14Aということになります。

ピークの家電は逆に、最も大きな消費電力の家電一つ分の消費アンペアを抜き出します。ピークの家電を二つ以上同時に使用しないのであれば、常に一番大きく消費する家電の電力以上にアンペアが発生することはないためです。ここでは仮に電子レンジの15Aをピークの家電と仮定します。

ベースとピークの合算値、つまり14A+15A=29A……多少余裕を見て30Aが、上記の場合における生活スタイルに適合した契約アンペアということになります。

契約アンペアを見直すにあたって、ご自宅のベース家電とピーク家電を確認して適正契約アンペア数を算出してみましょう。

 

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